ドラマ『恋心は玉の如き』

原題:錦心似玉(英題:The Sword and the Brocade)
出演:鍾漢良(ウォレス・チョン)、譚松韻(タン・ソンユン)、他
公開:2021年(中国)※WeTVにて中国・日本同時放送

【感想】
明代中期が舞台のドラマ。
徐令宜(ウォレス・チョン)と羅十一娘(タン・ソンユン)の結婚から始まる恋。
令宜と十一娘の愛情が深まっていく過程での、夫婦のやりとりがコメディ、ラブ、シリアスと色々変化があって惹き込まれます。カップル萌えというのでしょうか。主演お二人の抜群の演技が光りますね。このキャスト、このカップルとてもよかった!

個人的には後半の物事(37話~最終話まで)をもう少し丹念に描いて欲しかったという思いもありますが、いろいろな事件を主人公や夫婦や家族で協力し解決したり、あるいは事件を通して結束が固くなっていく様子はよかったし、最後は大団円でめでたし。

強く優しく理解ある夫(そして困ったときには助けてくれる)の愛とサポートを受けやりたいことを続けて、家庭的にも社会的にも認められ栄誉を得る…という、女性の立場から見ればある種理想の世界ではないかと。
というか、十一娘の素直さ・気立ての良さが、それだけしてくれる旦那様にさせたということでしょうね。

徐令宜の、妻のために簪を挿す・はずす、花を摘む…といった動作が美しくて。
彼のさりげない優しさと秘められた艶かしさを感じてときめいてしまいました。

ふとした仕草の美しさに加えて、時にみせる色っぽさ・包容力は、歳を重ねて滲み出る魅力ですね。
そして、十一娘への愛を通し多彩な表情・思いやりを見せ深みが増していく令宜を見るのが楽しみで、嬉しかったです。

ウォレス徐令宜💗です。最高でした。
願わくば、また戻ってきてほしい。

【各話ごとの感想・概要】
1話~6話
ヒロイン・羅十一娘の結婚前。登場人物の関係性や今後の展開に関わることが示され、ドラマの序章にあたる部分かと思います。
徐令宜の登場がまさにヒーロー。
待ちきれずに先まで。二人の結婚まで二転ぐらいあり、結婚後の展開も楽しみ。

7話~10話
羅十一娘が徐令宜と結婚します。徐家での生活スタート。

11話~17話
徐令宜の心境に変化が。任地でも愛妻お手製の靴を眺めニッコリ。 いつも引き締まった表情が僅かにも緩む瞬間がなんとも言えない徐令宜。
そして颯爽と助けに現れる馬上姿に「落墨」。

18話~20話
徐令宜が自分の気持ちに気付いていく過程、部下・臨派が令宜の心を汲みながらもどこか諭すように語るセリフが良いです。

21話~24話
時折お茶目な可愛らしさと色気を醸し出すようになってきた徐令宜。十一娘とのやりとりは笑える。
ウォレスのキリッとツンデレ、スイートなさじ加減絶妙な演技、ソンユンさんの返しと品良く魅力的な笑顔が好き。

25話~30話
協力し陰謀を暴く夫婦。害し害された娘を思い嘆く母親たちと、悪行為に走った娘の顛末。
夫婦の信頼を揺るがす出来事が。心身共に傷つくも任地へ向かう徐令宜。離れてもお互い相手のことを想いあう。

31話~36話
わだかまりからの信頼回復。「相手の心を知る為にはまず自分の心を打ち明けねばならない」という臨派の言葉をふと思い出した。
真心で接し伝えようとするひたむきさが雪解けをもたらす。新たな春を迎えたふたりに祝福を。
二人が結ばれるシーンは皆で分かち合いたいような、でもそっと隠しておきたいような気持ちも自分の中にはあって、宝物のような感じ。
「大丈夫だ」徐令宜が言うとホッとする。
令宜と十一娘のピュアな想いが伝わり、本当にいいシーンでした。

※このシーン、WeTVさんのtwitterにUPされています。こちら

37話~41話
徐家を乱そうとする区家の陰謀がちりばめられ、心理的作戦にかかった人物が徐家を害する駒として利用される。
嫁の刺繍への情熱と姑の心配がぶつかりあう。しかし夫婦の信頼はゆるがない。

42話~45話(最終話)
隠れた黒幕が暴かれる。区家の逆襲。罪を着せられ牢屋につながれる十一娘。命をかけ徐家の危機に立ち向う十一娘は凛として美しかった。
ラストシーンに『明蘭』&『孤高の花』が私の中で被さりました。ある意味、錦心似玉は全部盛りかもしれません。